会計事務所の繁忙期はいつ?

例えば、暖房器具を中心に扱っているメーカーは秋冬が忙しいというように、会計事務所にも繁忙期というものが存在します。

 

一般的な会計事務所というのは、中小企業と業務契約を結んでいることが多いため、年末調整・所得税の確定申告・決算申告といった年3回が繁忙期という事になります。

 

決算期というのは各会社によって異なりますが、日本国内で最も多いとされているのは3月決算の会社です。法人の確定申告は、決算から2か月後と定められているため、3月決算の会社では5月が申告期限となります。

 

それぞれに前準備なども必要となってくるので、年末調整で忙しい12月から申告期限である5月まではずっと繁忙期と見ておくといいかもしれません。

会計事務所の閑散期はいつ?

その一方で、会計事務所には閑散期というものも存在します。3月決算の会社では、法人申告明けの6月あたりから年末調整の時期に入る11月あたりまでが閑散期です。ちょうど半期ごとに繁忙期と閑散期が分かれていることになります。

 

繁忙期は会計上ずらすことが出来ないため、閑散期を如何に過ごすかが繁忙期を乗り切るカギなのです。

 

例えば、事前に集めておける資料などは、なるべく早めに収集しておくことです。こういった資料は会計事務所が準備するわけではなく、契約している会社に揃えてもらう必要があります。社員は他の業務にも忙しいため、決算や申告に必要な資料集めは後回しになりがちです。期限を決めて、早めに提出してもらえるよう促すことが大切です。

確定申告の件数が多い会計事務所は繁忙期は残業が多い

会計事務所によっては、会社と契約しているだけでなく、個人事業主や不動産経営者など個人と契約しているところもあります。こうした会計事務所の場合、個人の確定申告も業務として行うため、2〜3月はさらに忙しくなります。残業も多く、休日出勤となることも珍しくありません。

 

個人の確定申告はすべて3月が申告期限となっていますから、働きたい会計事務所の契約者が個人が多い場合、2〜3月はあらかじめ覚悟をしておいた方がいいでしょう。求人面接の際も、繁忙期に残業が出来るかどうかの確認は行われることが多いので、これらの時期に残業が出来ないと答えてしまうと、面接で落とされてしまう可能性も高くなります。

 

会計事務所というのは、1年を通して同じ業務をしているわけではありません。繁忙期と閑散期の差が激しいとされる業種ではあるので、年間スケジュールを立てるときには、あらかじめ考慮しておいた方がいいでしょう。

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