会計事務所 人間関係

会計事務所の人間関係を一言でいうと、プロ意識が強い人の集まりであるとともに、厳格な上下関係が存在する組織であるということです。

 

会計事務所を構成するのは、公認会計士の資格を有する人と、その下で作業を担当するスタッフ、そして事務所の事務などを行う人の大きく三種類に分類できるのですが、特に公認会計士は会計の専門家としての強い自覚を有しているクールなタイプの人が多いため、それぞれが自立して淡々と業務をこなしているというのが通常です。

 

また、基本的に資格取得した順に上下関係が決まっていく世界ですので、年齢が若くても早くに資格試験に合格して会計士となった人ほど尊重されることになります。

 

大きな事務所になると複数の公認会計士が所属しているということも珍しくありませんが、よほどのことがない限り互いに干渉し合うことはなく、良い意味で緊張感があるプロ同士の人間関係が築かれているケースが多いです。

次に、会計士の下で作業を担当するスタッフの間の人間関係ですが、比較的仲間意識が強いというのが特徴です。

 

スタッフの多くは会計士試験の合格に向けて取り組んでいることが多いため、切磋琢磨しつつ何とか全員で合格できるよう頑張ろうという一体感が醸成されやすい環境と言えるでしょう。

 

一方、スタッフと会計士の関係は、企業でいえば上司と部下の関係にあたるため、一概に言うことはできませんが、与えられた仕事をきちんとこなしている限りにおいては、よほどのことがない限りは良好な人間関係を構築することに問題はないでしょう。

 

もっとも、前述のとおり多くの会計士はプロ意識が強く、自分の仕事に誇りを持っている人達ですので、上から目線で会話をしたり、さげすんだような態度を取るようなスタッフがいるとあまり良好な関係とならないことがあります。

 

あくまでも上司ですので、そこはしっかりと尊重して応対するという姿勢がスタッフには求められると言えるでしょう。

最後に、事務所の事務員の人間関係についても、基本的には作業スタッフと同様です。もっとも、事務員の中には特に会計士試験には興味がないという人も多いため、このタイプの人は淡々と仕事をこなして給料をもらえればよいと割り切って必要以上に他の事務所の人たちと交わろうとしないこともあります。もっとも、この手の人たちは特に雰囲気を乱すわけではありませんので、人間関係という意味では特段問題はありません。

 

以上のとおり、会計事務所の人間関係は立場によって異なるものの、基本的には普通に仕事をしていれば良好であるはずですので、仕事をする環境としてはまったく問題はないということができます。