税理士試験は合格率が低いので難しい

税理士試験は年に一度、8月に国税審議会が行っている試験です。「税理士試験は難しいか?」という疑問ですが、結論から言うとかなり難しい試験になります。

 

それは合格者数を見れば明らかです。平成29年度の試験では受験者数は32,974人いましたが、試験に合格したのはたったの795人しかいません。割合で言うと、全受験者の2.41%しか合格していないということです。2018年からさかのぼって過去10年の合格者数のデータを見ても、合格率は2%前後に留まっています。

税理士試験は各科目の合格率が低いので難しい

税理士試験は2つの必須科目と、9つの選択科目があります。選択科目では3科目を選択して回答しますが、中には必ず選択しなければならない科目もあります。

 

税理士試験の合格基準は、試験で選択した科目ですべて60点以上を取得する必要があります。つまり、得意分野を伸ばして試験全体の点数を底上げしようという戦略は通用せず、合格するためには試験に出てくる分野の知識をまんべんなく身に着けておくことが大切です。

 

必須科目には「簿記論」と「財務諸表論」があります。また選択科目の中で「所得税法」と「法人税法」は、どちらか1つは選んで必ず回答する必要があります。2つの科目を両方選択しても構いません。そして「相続税法」「消費税法」「国税徴収法」「酒税法」「住民税」「固定資産税」「事業税」のなかから残りの科目を選ぶことになります。なお、消費税法と酒税法はどちらか一方を選んだら、もう片方を選択することはできません。これは住民税と事業税も同様で、たとえば住民税を選択したら、事業税を選ぶことはできません。

 

これらの科目のなかでどれが答えやすく、どれが特に難しいというものはありません。科目ごとの合格率を見ても10%〜15%という数値が目立ちます。税理士試験は1つの科目の合格ラインに達することすら大変な試験なのです。

税理士試験は理論暗記があるので難しい

税理士試験はすべて記述で回答しなければなりません。択一問題はなく、理論的な回答が求められるので用語だけ丸暗記することは無意味です。理論的記述に加えて計算問題もあります。税理士試験は120分なので、受験者は手早く回答することが求められます。

 

また、試験に用いる筆記用具はペンと定められています。さらに修正液・テープの使用も禁止されています。そのため間違えた場合は、二重線を引くことでしか訂正ができません。受験者は、修正が必要になったときのことを考えて回答スペースの余白も考慮しなければならないので、神経を使うことになります。

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