税理士試験を独学で勉強する前に受験資格があるか確認しよう

税理士になるためには、まず税理士試験に合格する必要があります。試験は毎年8月に実施され、3日間かけてテストをします。毎年合格率は2%から3%とされていて、難関資格の一つとされているのです。

 

受験資格には学識や資格、職歴や認定と4種類あります。学識は大学や短大、高等専門学校を卒業した人が対象となり、経済学か法律学に属している科目を1科目以上履修していることが条件です。また大学3年生以上の学生も対象者で、経済学か法律学のどちらかに関する科目を加えて62単位以上を取得している人も受験することが可能です。

 

修業した日数が2年以上あり、授業時間が1700時間以上の専門課程を終えた人で、専修学校などで経済学や法律学に関する科目を1科目以上履修している人も受験出来ます。さらに司法試験の合格者、旧司法試験法の規定によって、二次試験か旧司法試験の二次試験に合格している人も受験資格があります。

 

平成18年以降に公認会計士の試験短答式に合格しているか、短答試験の全ての科目が免除されている人も認められているのです。

 

資格条件には日本商工会議所が実施している簿記検定の一級に合格している人、社団法人全国経理教育協会が行っている簿記能力検定の上級合格者も対象者です。

 

職歴条件では司法書士や弁護士、行政書士や社会保険労務士、不動産鑑定士として2年以上働いていること、税理士や公認会計士、弁護士の仕事の補佐をしている人にも受験資格が与えられます。認定条件では国税審議会が個別に受験することが出来ると判断した場合に受験資格が与えられる決まりです。

税理士試験は独学でも合格は可能です

税理士試験の合格率はとても低いですが、独学でも合格することは不可能ではありません。

 

税理士試験の受験科目は全11科目あり、その中から5科目を選びます。選んだ5科目に合格さえすれば、税理士になれるのです。税理士試験は何度も受験することが出来るので、一度の受験で5科目全てに合格する必要はないのです。

 

基本的に難しい試験なのでスクールなどに通って何回かに分けて受験している人も多く、一発合格はかなり珍しいとされています。独学でも一度の受験で1科目、5年後に全ての科目に合格するという計算なら合格の可能性は出てきます。

 

むしろ1年に一つの科目なので、その科目だけに集中して勉強して試験に臨むこともできるのです。しっかり計画して、地道に努力すれば独学でも合格する可能性はあります。

 

独学で受験勉強をするときには出来るだけ分かりやすい参考書を選びます。自分一人で勉強する訳ですから、参考書やテキストが頼みの綱となります。とにかくポイントを押さえていて、誰でも分かるような参考書を選ぶようにするのがポイントです。

 

過去問題集は問題を解くことはもちろんのこと、解説を読むことも大切です。特に間違えたところはもう一度解説を読んでなぜ間違えてしまったのか、知識を増やしながら理解を深める必要があるので、解説付きの問題にします。

 

独学でスクールに通わないとしても、模擬試験や演習講座などは受けるようにします。模擬試験を経験すれば本番当日のような緊張感も味わえて、試験の雰囲気を掴めます。自分の本当の実力が分かり、これから強化したい部分も見つけられるのです。

 

独学でチャレンジするときには、税法は受験者が多いものをあえて選択します。合格ラインの目安となる点数があっても、相対評価の部分があるのでライバルの出来によって合否が分かれるのです。特に所得税法や消費税法などは初心者も多いので、全体のレベルが下がるので狙い目です。

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